【先入観にとらわれることなく「とにかくやってみよう」】
私、今年の誕生日で48歳になる年男ですが恥ずかしながらも先日「たすき」ではなく「バトン」を持って走りました。 現在、中学生の子供と一緒に週に一度ランニング教室に通っており、普段大人は長距離走のプログラムをこなすのが練習メニューとなっていますが、今回コーチから「今日は子供たちと一緒にリレーをしませんか?」と声をかけられて走ることになりました。はじめは「この歳になって全力で走ることなんてできるかなあ」「アキレス腱断裂したらどうしよう」「やっぱり走るの恥ずかしいなあ」などいろいろ考えが頭をよぎりましたが、「とにかくやってみよう」と思い参加しました。チームのアンカーを任されることになり、スタートしてから自分の順番が近づいてくるドキドキ感がとても気持ちよく、バトンを受け取ってからは必死に全力疾走して、一緒に走る小学生に申し訳ないと思いながらも、途中で追い抜いて1着でゴールしました。ゴール後、子供たちから「おっちゃん速いなあ」「また今度もやろう」といっぱい話しかけられ、恥ずかしながらも嬉しく感じました。高校時代、陸上競技最後の大会で1600メートルリレーを走って以来約30年ぶりにバトンを持って走ったので、あの頃の走る興奮や楽しさがよみがえり、とても楽しい時間を過ごすことができました。普段は無理なく長距離を走りながら、全力で走ることなんか考えることは全くありませんでしたので、リレーを走る前は年齢を理由にして「無理」という気持ちが強かったかもしれません。しかし何気なく声をかけられて、それが背中を押されるきっかけとなり、バトンを持って走ると普段では考えられない力を今回発揮することができたのかもしれません。これは単に趣味でやっているランニングばかりでなく、普段の業務や仕事にも言えることではないでしょうか?自分の置かれている環境に対して人は何かの理由をつけて変わろうとすることを否定または無理であると決めつけてしまっているかもしれません。しかし現在のような閉塞感漂う世の中で現状のままではなく、業務に対する新しい取り組みに挑戦してみたい、仕事をしながら普段感じている問題点を改善したいなど感じているのであれば、先入観にとらわれることなく「とにかくやってみよう」という行動力や突破力が時には必要であると感じます。今回私はたまたま30年ぶりのリレーにより普段では考えられない力を発揮することができましたが、何かのきっかけが心のスイッチやバトンとなって劇的なチェンジを生み出すのかもしれません。